最近疲れやすかったり、立ちくらみがあって貧血気味なんです。
鉄サプリを飲もうか考え中なのですが、以前に鉄剤を飲んで、便秘になったのでどうしようか迷っています。
そんな貧血傾向の方に
この記事では
多くの貧血が鉄のサプリで解決しない理由を解説しています。
ここらへんについて解説していきます。
約20年の薬剤師経験と約4年のホリスティック薬剤師の経験をもち
150名を超える方にカウンセリングと講座を開催してきたからこそわかる「本当の貧血改善法」をお伝えします。
鉄分の取り過ぎが不調につながる
立ちくらみがする
動悸がする
疲れやすい
爪が割れやすい
顔が青白い
という症状があると
「私、貧血かも」
と思う方が多いかと思います。
貧血
↓
鉄不足
↓
体質改善のために
鉄のサプリメントで補う
という流れで
鉄のサプリメントを選択をする方が多いのではないでしょうか。
私の小学生時代は貧血少女
小学校での朝の全体朝礼で、突然バタっと倒れる子っていませんでしたか?
私もその一人でした・・。
立つと、目の前が30秒くらい真っ暗・・
立ちくらみがあり
学校と家の徒歩30分の通学も苦痛でした。
これでもバスケットボール部の副キャプテンだったんですが(笑)
当初は
「立ちくらみがあるのは当たり前で、私の体質」
としか考えてませんでした。
馬力がでない!
という体の状態は
何事も思い切って楽しむことができませんよね。
病院でも処方される鉄剤
一般的な貧血の診断に用いられるのは
血液検査の項目である
血液中のヘモグロビン濃度です。
貧血とヘモグロビン濃度の基準値は以下の通りです。
その他にも
体の中の貯蔵鉄であるフェリチン値や赤血球を確認することもあります。
貧血の診断をされた方・妊婦さんによく鉄剤が処方されます。
鉄のサプリメントや鉄剤を飲むと
一時的に元気になる方もいらっしゃいますし、血液検査の数値が改善する方もいらっしゃいます。
しかし
薬にはメリットもありますが
デメリット(副作用)もあります。
鉄剤を飲んだ方の一部に
・胃がむかむかする(胃腸障害)
・便秘になる
・吐き気がする
などの症状をうったえる方もいらっしゃいます。
このように
よかれと思って積極的にとっている鉄のサプリメントや鉄剤が、体質改善には寄与せずに、不調への負のスパイラルを加速する原因にもなりうるのです。
サプリやヘム鉄を積極的におすすめしない理由
理由①安心して飲めるサプリを探すのは至難の業
現代は
ドラックストア
テレビコマーシャル
口コミ商品
ネット販売
色々な方法でサプリを購入することができます。値段もお手頃価格~高額まで、ピンキリですよね。
値段が全て!ではありませんが
気軽に購入できるサプリは
・賦形剤の問題(製剤の見た目や飲みやすさを改善するために使用)
・添加物・防腐剤の問題
・酸化する油が入っている
などなど
飲んでみてもいいかも、と思える商品は、ほんとに数少ないんです。
貧血によかれと思ってとっていたものが、実は体にとって負担になっていることもあるんです。
不要な物質が入ることで
処理するために肝臓や腎臓は今まで以上に働かないといけなくなり、疲弊してしまいます。
例え血液検査で正常だったとしても
今の現代人は肝臓と腎臓がお疲れモードの方がとても多いのが現状です。
私たちが気がつかないうちに、様々な異物が入ってきます。
添加物や農薬
大気汚染
環境ホルモン
などなど
もし、あなたがサプリを選ぶ時は
生産者の顔が見えて、自分で納得し、信頼できるものを選んでくださいね。
理由②鉄が体で使われずに余ってしまうと、炎症の元になる
まずは「鉄の役割」について考えてみましょう。
「鉄」は、体に酸素を運び、生きるために重要なミネラルの1つです。
鉄は酸素をミトコンドリア(エネルギー生産工場)に運びます。
エネルギーというのは人間のガソリンです。
このエネルギーがないと
体温も作れないし、生きることが不可能になってしまいます。
酸素はエネルギー生産の必須材料の1つです。
その大事な酸素を運ぶ重要な役割を担っているのが「鉄」なんです。
鉄がないと酸素が循環しないのでエネルギーが作られません。
その結果、息切れや動悸、疲れやすいという不調がでてくるのです。
脳にも酸素がいきわたらないので
気分も落ち込み、集中力も低下します。
つまり
貧血=エネルギー不足状態
とも言えます。
やはり、ヘム鉄などの吸収率のいい鉄をとった方がいいんでしょ!
と思われたかもしれません。
しかし
体で利用されない「余剰の鉄」は
- アレルギーの炎症を悪化
- 慢性炎症の原因
- 体質改善の速度を落とす
要因になることがあるんです。
例えるなら
体の中にマッチが増えるイメージです。
体にごみがたくさんあったら、燃えてしまい火事(=炎症)になっちゃいます。
「余剰の鉄」以外にも
- 毎日の食事
- ストレス度
- 体温
- 肝機能の健全度
なども関わってきます。
・使われない鉄は炎症を起こす物質でもあります。
・貧血の体質改善は、鉄を外から補うのではなく、鉄を利用できる体づくりを優先して考えていく必要があります。
貧血の体質改善で重要なこと(食事・自然療法)
食事やおやつで酸化する油の摂取に気をつける
貧血にいい食べ物を調べたら
レバー
牛肉
赤身の魚
など色々な食材があげられますが
私はバランスよく旬の野菜やお肉やお魚を食べるのがベストと考えています。
食材に意識を向けるよりも
大事なポイントは
第一に、酸化する油の摂取を控えることです。
鉄は体内に酸化する油がたくさんあると、より炎症を加速させます。
現代人の体には残念ながら
たくさん「酸化する油」が存在しています。
特に現代人が日常的に摂取しがちで注意が必要なのが
・大量生産されたサラダ油
・多くの加工食品に使われている植物油脂
・オメガ3やオメガ6
などです。
・揚げ物をよく食べる
・とりあえず油をひいて炒めて調理する
・時間がないので加工食品ばかり使用する
・外食ばかり
という方は特に注意が必要です。
使われない鉄(=マッチ)+油で
貧血の体質改善どころか
炎症が加速する可能性があります。
忙しいいし、時間がないから
食事作りに時間かけて作れないわ。
という方もたくさんいると思います。
でも、手間と時間をかけずに
シンプルな料理法(重ね煮、グリル、オーブン焼き、鍋など)でとっても美味しい食事が作れます。
ぜひ、本物の調味料でシンプルな料理法を日々活用していきましょう。
エネルギーを増やす糖をとることが体質改善の第一歩
お米など炭水化物もエネルギー源になりますが、エネルギーになるのに約10時間かかります。
以外に時間がかかりますよね。
一方で
蜂蜜や黒糖(加工ではないもの)やドライフルーツはすぐにエネルギーになるのでとても効率のよいエネルギー源です。
これからの糖は
太るどころか、代謝を上げてくれます。
逆に、糖質制限を長期的に行っているとエネルギーを作れない身体になってしまいます。
結果として、体が冷えたり疲れやすくなります。
例えば
軽自動車とハマーの自動車
どちらが馬力があると思いますか?
もちろん、ハマーですよね?!
人間も同じです。
エネルギーをたくさんもっている人の方が馬力があって、ちょっとした異物が入っても無症状のうちに対処できますし、体内の鉄を有効に活用でき、貧血症状も改善していきます。
これが貧血の体質改善への第一歩です。
鉄を使える体づくり(貧血を改善する)には、エネルギーを増やすことが最優先!
体内の鉄はリサイクル(再利用)されている
赤血球の寿命は約120日です。
古くなり、柔軟性がなくなった赤血球は脾臓で破壊処理されます。
脾臓で破壊された赤血球は老廃物として処理されますが
ヘモグロビンの鉄分の約7割はリサイクル(再利用)されます。
食べ物から摂る鉄の量は3割程度です。
人間の体はよくできているなぁ、とつくづく感じます。
このように
体内に入った鉄はなかなか排泄されず
腸管上皮の脱落、皮膚や汗、髪の毛、爪など、わずかしか失われません。
また、鉄は肝臓や脾臓、骨髄にも貯蔵鉄として蓄えられています。
・体内の鉄は臓器に貯蔵され、約70%が再利用されている。
・バランスのよい食事をしていれば十分足りています。
・調理の際は油の摂取に気をつける。
自然療法を活用する
貧血症状をお持ちの方は
貧血を解消するための体作りをしていきながら
今、疲れやすい体、たちくらみがあるのをなんとかしたい!
という思いがあると思います。
そんな時に自然療法がとても有効になります。
自然療法の魅力は
体を作り変えながらも
辛い症状にも対応でき、体質改善ができる。
ということです。
貧血への自然療法アプローチ
- 効率よく代謝をあげために糖を摂取する
(鉄を活用できる体に変えていく) - ホメオパシーのレメディ
(鉄のミネラルバランスを調整) - 炎症がひどい時は鎮静するハーブの力をかりる
エネルギーを増やし代謝をあげるために良質の糖を摂取する
前述したように
非加熱で安心・安全で汚染されていない蜂蜜
黒糖
ドライフルーツ
を摂取して体の実行力をあげていきましょう!
体質改善の第一歩はエネルギーを増やすことからです。
エネルギーがあることで、より有効に自然療法を活用することができます。
ホメオパシーのレメディを活用する
ここでおすすめするレメディの1つは
「Ferr-p(ファーランフォス12X)」です。
12Xというのは
ティッシュソルトのことをいいます。
このティッシュソルト
見た目はただの砂糖玉です。
味も砂糖です。
このティッシュソルトの優れたポイントは
ミネラルの情報が体に伝わり
体がミネラルが足りないと感じた時は吸収を高め、ミネラルが多いと感じた時には排出させる
という方向に働きます。
つまり
自身の自然治癒力でミネラルの調整ができるようになるということです。
貧血に関していうと
ティッシュソルトは
「今の体に鉄が有効に体で使えるようにバランスを調整しましょうね」
という指令が体に送られます。
それに対して
サプリメントは補うだけです。
サプリメントは取りすぎることのよって、過剰症を引き起こすリスクがあります。
ホームケアで対応しながら体質改善を目指すことができます。
ハーブの力をかりる
すでに炎症があり、症状で辛い時には
ハーブの力をかりて、少し炎症を鎮静化さえるのが有効です。
おすすめのハーブティは
「オンデュレーション」です。
このハーブティは
薬のように強い力で炎症を抑えてるのではなく、穏やかに炎症を鎮静化してくれるハーブのブレンドです。
・肌の炎症
・頭痛
・更年期の関節痛や四十肩
などなどあらゆる炎症の方に有効です。
炎症がずっとあるというのは
生活の質が落ちますし
気分も落ちますよね。
ぜひ、蜂蜜などの糖をたっぷり入れて飲んでくださいね。
以前の体験談です
以前から動悸があり、頭痛もちで体は冷えているし、どうたらいいものかと悩んでいました。蜂蜜をとりながらレメディをとると、体がずいぶん楽になり、ピタッと動悸も止まりました。
今までエネルギ不足だったんだと自覚できました。
冷え性も克服させたいので、引き続き生活習慣を整えていきます。
Iさんの体験談のように
体のエネルギーが増えて
更に鉄を活用できるようになれば
貧血症状は緩和しますし、なくなります。
エネルギーが徐々に増えることで
・朝の目覚めがよくなった
・夕方の疲れが全然違う
・冷え性が改善した
・偏頭痛・生理痛から解放され薬が不要になった
・病院にかかる頻度が格段に減った
などのお声をたくさんいただきます。
安易に鉄のサプリメントを飲むのはリスクがある
妊娠中に貧血になるのは理由がある
妊娠後期の方は貧血になりがちです。
私も1人目の時は血液検査で貧血と言われ鉄剤を飲んでいました。
実は、妊婦が貧血傾向になりやすいのは、体に炎症を起こす材料である不要な鉄を外に出そうとするためです。
つまり、体に必要ないからです。
必要以上に妊婦さんが鉄のサプリメントや鉄剤を飲むことで、赤ちゃんに鉄が移行しまうリスクがあるんです。
※大量出血などで緊急性がある時は、鉄をとる必要がある時もあります
女性の生理には意味がある
女性は人生の半分以上生理があります。
生理の時に血を体外に排出しています。
つまり
この生理によって余剰の鉄を排出しているんです。
「生理は健康のバロメーター」
自分の生理を観察して記録し気づきをえることで、体質改善の速度は上がると思います。
私が若い頃は
「生理なんてめんどくさい」
と思っていました・・。
でも、生理があることで
体の要らない物を出していることがわかると
体で起きる1つ1つの現象には意味があるんだと感謝できます。
皆さんの体にも
「毎日よく頑張ってる私の体♡」
と褒めてあげてくださね。
廣田仁美
1980年生まれ。山口県在住。神戸薬科大学卒業。二児の母。
小さい頃から、小児喘息、アトピー持ちで20年以上ステロイド使用歴あり。
我が子もアトピーで、本格的に生活習慣を見直すことを決意し、自然療法、生化学、栄養学、心理学など幅広く学ぶ。
親子でアトピーを克服し、日常生活で蜂蜜、クレイ、ホメオパシーを活用している。
現在は、薬剤師をしながら、自然療法を中心とした健康講座の講師を務める。健全な心身で、自信をもって選択できる方を増やすために活動中。
【取得資格】
薬剤師
ホリスティックホームケアアドバイザー
クレイソムリエ
蜂蜜療法家
エニアグラムマスターコース受講
食育調味料アドバイザー