秋のケアはクレイで決まり！パックだけじゃない自然療法ガイド

あなたも夏のダメージ、引きずっていませんか？

夏の強い紫外線や冷房による乾燥、冷たい飲み物や食べ物の摂りすぎ…。

私たちの体は思った以上に疲れています。

そして迎える秋の始まり。
気温の変化や乾燥など、新たなストレスも加わって、心身の不調を感じやすくなる季節でもあります。

そんな悩みを解決する自然の味方が「クレイ」です。

クレイと聞くと「お顔パック」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実はそれだけではありません。クレイは、秋に特に気になりやすい肌トラブルや心の疲れを和らげるため、日常生活のさまざまな場面で活用できる優れたアイテムです。

現役薬剤師で自然療法にも精通したホリスティック薬剤師廣田が、クレイの意外な使い方や、秋にぴったりなホームケア法をたっぷりご紹介します。

読んでいただくことで、クレイの魅力を存分に感じ、ぜひ試してみたくなるはずです！

クレイの力で、夏のダメージを優しく癒し、秋に向けて心身ともにリフレッシュしましょう。

秋に表れる夏の肌ダメージ、その原因とは？！

残暑が厳しい日もあれば、朝晩は涼しい風が吹き始める今日この頃。

季節の変わり目は、心も体もお肌も揺らぎやすいものです。

特に夏から秋への移行期は、多くの人が体調の変化を感じる時期です。

肌荒れや自律神経の乱れといった不調は、この季節の変わり目に顕著に現れる症状で、ご相談が増える時期でもあります。

肌の状態と自律神経系は密接に関連しています。

肌荒れによるストレスが自律神経を乱し、逆に自律神経の乱れが肌の回復を妨げるという悪循環に陥ることもあります。

この章では、これらの季節の変わり目に起こりやすい不調の仕組みについて詳しく解説していきます。

紫外線だけじゃない！夏の間に蓄積した肌へのダメージが表面化する秋

夏から秋にかけて、肌の調子が急に悪くなり、このような点が気になることはありませんか？

・肌のくすみや色むら
・毛穴の開き
・乾燥やかさつき
・ニキビや吹き出物の増加
・肌のハリや弾力の低下

その原因は、夏の間に蓄積された肌へのダメージが、秋になって表面化するからです。

夏の間、私たちの肌は様々なストレスにさらされてきました。

強い日差しを浴び続けたお肌は、紫外線ダメージによって乾燥しやすくなっています。

実はそれだけではありません。

夏の肌ダメージの要因

このように、夏の間に受けた肌のダメージは、秋に入ると一気に表面化してしまいます。

私自身、アトピーで、この季節の変わり目には特に肌の調子が悪化しやすく、辛い思いをした経験があります。

乾燥による痒みや赤み、痛みを伴うくらい辛い肌荒れに悩まされたこともありました。

きっと多くの方も、程度の差こそあれ、似たような経験をお持ちではないでしょうか。

肌の不調は外見だけでなく、心の状態にも大きく影響します。

夏のツケが秋にくる！？ なぜ、季節の変わり目は不調を感じやすいの？

季節の変わり目は、気温や湿度の変化が激しく、自律神経に負担がかかりやすいため、心身の調子が悪くなり、病院を受診する患者さんが増えます。

特に秋は、昼夜の温度差が大きく、この影響が強まります。

自律神経は、私たちの体内で無意識に働く神経系で、心拍数や消化、体温調節などをコントロールしています。

私たちの体は「交感神経」と「副交感神経」という2つの神経がバランスを取り合うことで、体の機能を調整しています。

夏の暑さや強い日差し、冷房の効いた室内との気温差など、夏の環境は自律神経にとって負担が大きく、
この自律神経のバランスが崩れると、以下のような症状が現れやすくなります。

これらの症状は、自律神経系が環境の変化に適応しきれていない状態を表しています。

規則正しい生活やリラックスする時間を意識的に取り入れ、自律神経を整えることで、体も心も季節の変化に柔軟に対応できるようになります。

そこで、クレイを使ったセルフケアは、自然の力を借りて心身のバランスを整えるのにぴったりです。

次の章では、クレイの魅力についてお伝えしていきます。

クレイが選ばれる理由：クレイセラピーが体に働きかける力とは

現代社会において、私たちの肌と心は日々様々なストレスにさらされています。

化学物質、環境汚染、デジタルデバイスの過剰使用、そして絶え間ない忙しさ。

これらの要因が、私たちの肌のバランスを崩し、自律神経系に悪影響を及ぼしています。

多くの人が、この問題に対処するために市販の化粧品や健康食品に頼りがちですが、それらが逆効果をもたらすこともあります。

そんな中、私がセルフケアとしておすすめするのが、自然の力で体と心を整えるクレイセラピーです。

クレイセラピーは、古代から現代に至るまで、多くの人々に愛され続けてきた自然療法です。

クレイの活用法は美容目的だけではなく、デトックス、筋肉痛の緩和、精神安定、様々なセルフケアに応用できます。

クレイは、私たちの体にどのように働きかけ、なぜ選ばれるのか？

その理由と、クレイが持つ自然の力について、詳しくお伝えします。

実は逆効果！？市販の保湿製品が肌のバリア機能を低下させる理由とは

夏の間に受けた肌ダメージ、どうケアしていますか？

そんな風に感じている方もいるのではないでしょうか？

夏の終わりから秋にかけては、肌のバリア機能が低下し、乾燥しやすくなっています。

そのため、いつも使っている化粧品が合わなくなったり、肌トラブルを起こしやすくなったりするのです。

ドラッグストアに行けば、保湿成分たっぷりの化粧水や美容液がずらりと並んでいます。

しかし、それらの多くは合成保存料や界面活性剤などの化学成分が含まれていることが多いです。

界面活性剤は簡単に言うと、皮脂を溶かす役割を持っています。

多くのクリームや乳液に含まれているのですが、長期的に使用すると、肌にとって重要なバリア機能を弱めてしまうことがあるんです。

また、敏感肌やアレルギー反応を起こしやすい方には、これらの化学成分が刺激となり、かえって肌トラブルを引き起こすこともあります。

一方、クレイは自然界に存在するミネラルを豊富に含んだ粘土で、古くから美容や健康に利用されてきました。

クレイには、以下のような特長があります。

クレイの持つ吸着力と豊富なミネラルを活用したフェイスパックは、肌の汚れを優しく取り除きながら、ミネラルを補給し、肌の保湿力を高めます。

また、クレイバスに浸かることは、全身の皮膚を整えながら、リラックス効果も期待できますよ。

心と体のバランスを取り戻す！クレイが導く自律神経のケア

西洋医学では、自律神経が乱れて体に不調が現れると、「自律神経失調症」という診断が下されます。

自律神経失調症の治療に対して、主に症状を緩和するための薬物療法が行われます。

・抗うつ剤や抗不安剤
・睡眠薬
　など

日常生活に支障が出る場合、薬による治療が効果的なこともありますが、その一方でリスクも伴います。

・依存性：
　抗不安薬や睡眠薬は、長期使用による依存性が懸念されます。依存が形成されると、薬を止めた際に離脱　　　　　　　　　　　　　　　　
　症状が現れることがあります。　

・副作用：
　例えば、抗うつ薬は吐き気や眠気や倦怠感、胃腸障害などの副作用が現れる可能性もあります。

・再発のリスク：
　薬物療法は、根本的な原因を解決するものではなく、症状を一時的に抑えるだけです。薬の効果が切る　
　と、症状が再発することがあります。　　　

一方で「ホームケアで自律神経を整える」と聞くと、アロマテラピーやハーブティーなどを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか？

もちろん、香りやハーブの力でリラックス効果を得ることも有効です。

ここでは、クレイで自律神経の乱れを整えることについて、さらに踏み込んでみていきましょう。

クレイの遠赤外線効果

クレイには遠赤外線を放出する性質があります。

遠赤外線は、波長が6〜1000μmの電磁波で、人体に吸収されやすく、熱作用を持つことが知られています。クレイは、この遠赤外線を効率的に放射する性質を持っています。

このように、遠赤外線は細胞を活性化させ、血流を改善します。

これは、自律神経系の一つである交感神経の過度な緊張を和らげる効果があります。

また、体温上昇は代謝を促進し、老廃物の排出を助けます。

これらの作用により、循環が良くなり、自律神経系の機能が正常化されやすくなります。

クレイの浸透圧作用（深部まで作用）

浸透圧作用とは、濃度の薄い方から濃い方へ水分が移動する現象のことです。

クレイに含まれるミネラルやイオンが、皮膚を通して体内に吸収されることで、老廃物や余分な水分が排出され、深部の組織にまで作用します。

特に、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルは、神経伝達物質の合成や放出に関与するため、自律神経系の機能を直接的にサポートします。

クレイのマイナスイオン効果

現代の生活環境では、パソコンやスマートフォンなど、電子機器によるプラスイオンの影響で体が帯電しやすくなっています。この帯電は、ストレス反応を引き起こし、自律神経に悪影響を与えることがあります。

クレイが発するマイナスイオンは、これを中和し、体の電気的バランスを整える効果があります。

クレイのマイナスイオン効果によって、神経系が落ち着き、自律神経が自然に調整されることは、心身の健康にとって非常に重要です。

このように、クレイはお肌のターンオーバーを正常化し、自然な美しさを引き出すだけでなく、自立神経を整え、心の安定をサポートします。

科学的な研究では、クレイが持つ優れた浄化力と豊富なミネラルが、肌の健康をサポートするだけでなく、体のデトックスやストレスの軽減、さらには免疫力アップにも役立つことが分かっています。

クレイは、美容だけでなく、家庭ですぐセルフケアができる自然療法としてもおすすめです。

初めてでも安心！自然療法で使うクレイの選び方と保管方法

クレイの効果を最大限に引き出すためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。

初めてクレイを選ぶ方でも安心して使えるように、クレイの選び方についてご紹介します。

クレイには多様な色があります。

・ホワイト
・グリーン
・イエロー
・レッド
・ブルー

この色の違いは着色しているわけではありません。

クレイの主な色の違いは、採取された土地や地層によって成分が異なり、その中に含まれる鉱物の種類と量によって決まります。

例えば、鉄分が多く含まれるクレイは赤色（レッド）、アルミニウムが豊富なクレイは白色（ホワイト）になります。

また、岩石が風化してクレイになる過程で、元の岩石の成分が変化し、クレイの色が変化することもあります。

クレイの効果を最大限に引き出し、長く使用するためには、適切な保管が必要です。

以下のポイントを参考にしてくださいね。

これらは、一見些細なことのように思えるかもしれませんが、適切なクレイの選び方と保管方法で、長期にわたってクレイの活性を保ち、本来の力を十分に引き出すことができます。

知っておきたい！クレイセラピーの注意点とその効果を最大限に引き出す秘訣

クレイをセルフケアに活用して、多くの人が症状の改善を実感する一方で、中には悪化してしまうケースも見られます。

クレイセラピーを安心して活用するための注意点と、その効果を最大限に引き出す秘訣について紹介します。

このような経験、ありませんか？ 実は、クレイパックでよくある失敗例の一つです。

クレイパックの注意点

クレイにはさまざまな色があり、それぞれ異なる特性を持っています。

たとえば、グリーンクレイはデトックス効果が強く、肌の老廃物を効果的に排出するため、一時的に乾燥や炎症が起こることがあります。

特に過去にステロイド軟膏を長期間使用していた方は、症状が悪化したように感じることがあります。

このような反応は、体内に蓄積された毒素が排出される過程で起こるもので、驚くことはありませんが、使用方法を工夫することで、解消できることがあります。

対策法

1. クレイパックの時間を調整する
乾燥肌の方は、クレイパックの時間を短めに設定し、必ずパックが完全に乾燥する前に洗い流すようにしましょう。お肌が乾燥しているほど、クレイの乾燥も早いです。

2. アフターケアの徹底
クレイセラピー後は、必ず保湿をしっかりと行うことが大切です。いつも以上に保湿を意識し、肌の潤いを保ちましょう。

3. 排毒反応への対応
デトックス効果が強いクレイを使用する際には、過去にステロイドを使用していた方は、ホワイトから始めて様子を見ることをおすすめします。穏やかな作用が期待できます。

クレイ活用術の秘訣

クレイは季節の変わり目のケアや、怪我、花粉症など、特定の症状に対するセルフケアとしての使用はもちろんのこと、日常的に活用することで健康の底上げができます。

では、クレイの効果を最大限に活かすためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか？

その秘訣は、何か問題が起きた時だけに頼るのではなく、日々の生活の中に自然に取り入れていくことなのです。

クレイを日常生活に取り入れることで、明らかな心身の問題がない時でも、健康の底上げを図ることができます。

特にストレスの多い現代社会では、クレイを活用して心身のバランスを整えることが大切です。

毎日のルーティンにクレイを少しずつ取り入れることで、無理なく健康を維持し、自然の力を活かしたセルフケアを実践することができます。

・洗顔
・歯ブラシ
・お風呂
・手洗い
・うがい

これらの方法なら、特別な時間を取らずに、気軽にクレイを取り入れることができます。

更に、クレイは

・粉のままで（パタパタはたく）
・水や蒸留水と混ぜてパックとして（洗い流す）
・オイルと混ぜてクリームとして（塗る）

様々な形状で活用できるんです。

近年は土に触れる機会が減りましたが、クレイを毎日の生活に取り入れることで、心身の土台が少しずつ強化されていくのを実感できると思います。

ホリスティック薬剤師おすすめ！
夏の疲れを癒して秋に備えるクレイ活用法トップ3

夏の疲れをしっかり癒して、秋に備えるためのクレイ活用法トップ3をご紹介します。

クレイ初心者さんでも気軽に試せる方法なので、ぜひお試しくださいね。

クレイ活用法❶全身浴で体の芯からリラックス「クレイバス」

お風呂にクレイを入れて、ゆっくりと浸かるクレイバス。

クレイの持つミネラルと遠赤外が温浴効果を高め、全身の血行を促進します。

身体の芯から温まり、夏の間に溜まった疲労や冷えを解消してくれます。

お風呂上がりに「あ～気持ちよかった！」って、心から思えますよ。

標準的な浴槽(約200リットル)に対して粉末クレイを100ｇ～200ｇ入れて下さいね。

クレイ活用法❷くすみがちな肌に透明感を「フェイスマスク」

夏の紫外線や汗で疲れた肌に、ブルークレイを使ったフェイスマスクがおすすめです。

ブルークレイは、古い角質層をやさしく取り除くことで、肌のターンオーバーを促進します。

これにより、くすみがちな肌を明るく整え、透明感を引き出します。

また、ブルークレイには豊富なミネラルが含まれていて、肌に必要な栄養を補給します。

ミネラルは肌のバリア機能をサポートし、しっとりとした潤いを与えてくれます。

週に１～２回のスペシャルケアとして取り入れることで、毛穴の汚れをしっかりと落とし、滑らかで健康的な肌を手に入れましょう。

クレイの活用法❸クレイのフットバスでむくみ解消

洗面器にぬるま湯とクレイを加えます。そして足を15〜20分浸けてリラックスしましょう。

クレイフットバスは、足の疲れを和らげ、全身の血行を促進します。

クレイのミネラルが足のむくみを軽減し、疲労回復を助けます。

立ち仕事や長時間の歩行で疲れた足を癒し、全身のリラックスにつながります。

クレイの種類や個人の好みによって最適な量は異なる場合があるので、自分に合った量を見つけていくことが大切です。

フットバスはちょっとした隙間時間にできるのもポイントです。

プログラム受講生の声をご紹介します

クレイをセルフケアで活用して快適な秋を過ごそう

夏の強い日差しやエアコンによる乾燥、汗と皮脂の過剰分泌など、季節の変わり目には私たちの肌や心身に様々なストレスがかかります。

シワ、肌荒れだけでなく、疲労感や睡眠の質の低下、気分の不安定さといった自律神経の乱れによる不調として現れます。

西洋医学では、これらの症状に対して主に薬物療法が用いられ、即効性はありますが根本的な解決には至りません。また、副作用や依存性といったリスクも伴います。

自然の力を活用したセルフケアとして今回ご紹介したクレイセラピーが有効です。

クレイは古代から多くの人々に愛され続けてきた自然療法であり、その優れた吸着力やミネラル補給効果、遠赤外線やマイナスイオンの作用、肌の健康だけでなく、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。

今回ご紹介したクレイ活用法は、手軽に取り入れられるものばかりですので、クレイの選び方や注意点もおさえた上で、ぜひ試してみてくださいね。

クレイの色の種類や使用頻度は、お肌や体調に合わせて調整することで、より効果的なケアが可能になります。

無理なく続けられる方法を見つけることが、長続きする秘訣です。

日々の家事や育児で忙しいからこそ、少しでもクレイで自分をいたわる時間を持っていただけたら嬉しいです。

家庭でママが笑顔だと、家族全体の幸せにつながります。

クレイの力で、夏の疲れをリセットし、心も体も潤う秋を迎えましょう！